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下水汚泥や生ごみ活用バイオガス生成し発電

 豊橋市は6日、同市神野新田町の市公共下水道中島処理場にPFJ手法で整備を進めている「バイオマス資源利用活用施設」の基本設計の概要を発表した。
 同施設は、下水道汚泥、し尿・浄化槽汚泥、生ごみなどバイオマス資源を混合し、メタン発酵処理でバイオガス生成後に、ガス発電を行う。発電規模は、年換算で一般家庭薬1900世帯分。汚泥や生ごみを混合してリサイクル処理し、発電する施設では国内最大規模という。事業期間中のコスト削減額は総額約1200億円と見積もっている。
 また、同施設建設地以外の中島処理場の未利用地にメガソーラー発電施設を建設する。発電規模は1995メガワットで一般家庭約600世帯分となる。
 昨年12月11日に、これらの事業を運営する特定目的会社の豊橋バイオウィル(JFEエンジニアリング、鹿島建設、鹿島環境エンジニアリング、オーテックの4社で構成)と正式契約した。契約金額は147億8497万7482円。契約期間は2017年から20年間。資源の処理量は、汚泥が日産約472立方メートル、生ごみが同約59トンを想定している。
 市では、バイオガス発電と再生可能エネルギーの利活用で、年間3万トンの温室効果ガス排出量削減を見込んでいる。