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新換気システムが最優秀賞を受賞

信頼の30年・・・下水道新時代へ  TGS 小川社長

昨年度、『ホールエアストリーマ』(無翼扇形送風機)を開発したが、これは、下水道にあまりかかわらない企業が考えていた技術を下水道工事で活用できるよう工夫をお手伝いしたもの。大量の空気を連続して送風できる新しい換気システムを管路内作業に応用した製品で、先日、建設業労働災害防止協会『顕彰基金のよる顕彰』作品として。最優秀賞を受賞した。良い技術を持っていてもどう活用してもらえるかわからないでいる企業もあるが、当社ではそうした部分でも現場の知恵、ノウハウを生かした技術開発に貢献できると自負している。

 7月に国がまとめた新下水道ビジョンにおいて、下水道事業を補完する新たな仕組みの構築などが盛り込まれた。30年補完。代行業務を担ってきたTGSの取り組みが一つのモデルになるのではないかと思う。新時代の下水道事業へ向け、考え、心構えなどを。

「新下水道ビジョンでは、循環のみち下水道の成熟化を進めることとし、非常に幅広い分野で今後の方向性を示している。国、地方、企業、国民がそれぞれの立場で下水道をいかに持続、進化させていくかがカギであり、今後、財政的、人材的に厳しさを増す下水道事業をさまざまな立場で補完、支援していくという考えが盛り込まれた。 今後は、それをどう具体化していくかが課題だと思う。単純に補完組織を作ったからと言って簡単にできるようなものではないと考えている。補完する側は、優秀な人材が集まり、先進的な技術や実践的なノウハウを持ち続けられるようにしていかなければならない。官と民の英知をいかにベストミックスできるか、現場の課題をいかに拾い上げ、形にしていくかが要になると思う。 下水道界のオンリーワン企業として、『ここじゃなきゃできない』という技術、ノウハウを持ち続けなければいけない。30年間補完・代行してきた企業として、これから保管を担うことを目指す組織にも参考になるような組織であり続けなければならないと思っている」